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平和を発信 袋の芸術 原爆ドーム対岸に市民らの作品配置

■記者 畑山尚史

 市民参加の芸術作品で平和のメッセージを発信する「ホワイトプロジェクト」が25日、広島市中区の平和記念公園で催された。芸術家たちのグループが、「感謝」「LOVE」「笑顔」などと記したポリ袋を、原爆ドームの対岸に配した。

 芸術家や学生でつくる「ヒロシマ・アート・アソシエーション」が主催。ポリ袋約150袋をヘリウムガスでふくらませて重りを付け、元安川沿いに並べた。このうち約50袋は、5月から市内の学校などに募って集め、「いかりをおさめ、平和をひろげよう」などのメッセージが寄せられた。

 観光客たちは、風に揺れる「袋の芸術」を写真に収めていた。子ども3人と見入っていた青森県野辺地町の放射線技師中山秀彰さん(40)は「ユニーク。子どもが平和を考えるきっかけになりそう」と話していた。

(2010年7月26日朝刊掲載)

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