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原発作業員の証言映像上映 きょう広島で

 東日本大震災の取材を重ねる写真家の小原一真さん(28)=大阪府=が19日、福島第1原発の事故処理に携わる現場作業員らの証言を集めた映像作品や写真スライドを広島市中区大手町の広島県民文化センターで上映する。

 映像作品は約30分間。蓄積する被曝(ひばく)線量への不安を口にする作業員や、事故現場が生活の糧になっていることへの複雑な心境を述べる家族。率直な声をすくい取る。

 小原さんは、事故現場の写真を英紙ガーディアンなど海外紙に提供。ベルギーの欧州連合(EU)本部で作品展を開いた。

 作業員に光を当てたのは、一人一人の素顔が知られていないと取材を通して痛感したからという。「多くは原発で働きながら、事故を機に古里を追われた被災者。それでも避難先から再び原発に向かっている。彼らを通して、事故現場とそこで働く人たちの未来を一緒に考えたい」と話す。

 午後1時半~4時。資料代千円。小原さんTel080(3125)5346。

(2014年4月19日朝刊掲載)

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