遺族や在校生「平和を紡ぐ」 旧制広島一中原爆慰霊祭
10年7月26日
■記者 林淳一郎
広島市中区、国泰寺高の前身となる旧制広島一中の原爆死没者慰霊祭が25日、同高で営まれた。遺族や在校生約250人が参列。65年前の原爆で逝った生徒や教職員368人の冥福を祈った。
「追憶之碑」前で、白菊を手向け、一人一人手を合わせた後、遺族の出版社経営平野皓正さん(76)=東京都=がフルート演奏で追悼。当時1年だった兄恵司さんと楽しんだ水泳などの思い出を語った。やはり兄を亡くした秋田正洋遺族会会長(58)は「命を絶たれた兄たちの遺志を継いで平和を紡いでいきたい」と話していた。
慰霊祭後、国泰寺高定時制課程出身の美術家久保俊寛さん(68)=千葉市=は約2千本のマッチ棒で作った原爆ドームの模型を同窓会に贈った。
(2010年7月26日朝刊掲載)
広島市中区、国泰寺高の前身となる旧制広島一中の原爆死没者慰霊祭が25日、同高で営まれた。遺族や在校生約250人が参列。65年前の原爆で逝った生徒や教職員368人の冥福を祈った。
「追憶之碑」前で、白菊を手向け、一人一人手を合わせた後、遺族の出版社経営平野皓正さん(76)=東京都=がフルート演奏で追悼。当時1年だった兄恵司さんと楽しんだ水泳などの思い出を語った。やはり兄を亡くした秋田正洋遺族会会長(58)は「命を絶たれた兄たちの遺志を継いで平和を紡いでいきたい」と話していた。
慰霊祭後、国泰寺高定時制課程出身の美術家久保俊寛さん(68)=千葉市=は約2千本のマッチ棒で作った原爆ドームの模型を同窓会に贈った。
(2010年7月26日朝刊掲載)