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世界にヒロシマ発信へ 女学院中・高「SGH」指定

 国際的に活躍できる人材育成を担う「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」に広島市中区の広島女学院中・高が県内の学校で唯一指定された。各国の中高生との交流を通じ、世界の若者たちに被爆地広島の歴史への理解を深める取り組みを進める。

 文部科学省が指定。2018年度までの5年間で、生徒の海外派遣プログラムを拡充する。現在、米国とオーストラリアに計4校ある連携校を、韓国やカンボジア、ミャンマーなどの計30校まで増やし、短期留学する生徒を現在の30人から80人にする。海外からの受け入れも増やす。

 中学1年~高校3年の学年ごとの平和学習を体系化。各国の生徒と核兵器廃絶や基地問題をテーマに討論したり、訪問先の学校で発表したりする。

 同校の安宅弘展教諭(32)は「被爆体験をどう継承していくかも含め、ヒロシマの課題を国際社会で語り、解決の道筋を探るリーダーを育てていきたい」としている。

 本年度から新設したSGHは、高校と中高一貫校が対象。全国246校が申請し、56校が指定された。中国地方からは同校のほか、出雲高など計4校が選ばれた。(有岡英俊)

(2014年4月22日朝刊掲載)

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