８・６「禎子絵本」出版 「ネバー・アゲイン」１期 歌手の中村さん
10年7月27日
■記者 岡田浩平
平和をテーマに活動をするシンガー・ソングライターの中村里美さん（４６）＝東京都町田市＝が８月６日、佐々木禎子さんと折り鶴を題材にした絵本を出版する。２４年前、米国で被爆者のメッセージを伝え歩いた「ネバー・アゲイン・キャンペーン」（ＮＡＣ）の１期大使。被爆者を囲む定期の交流会も計画し、平和を伝える「表現」を広げている。
絵本は「おりづるにのって」。広島市で被爆し白血病で亡くなった禎子さんと「原爆の子の像」の話を簡潔な文章で表す。英訳を付け、他の外国語訳の出版も視野に入れる。３２ページ。イラストレーター吉田しんこさんの原画で紙芝居も作った。
これまでＣＤを４枚発表。一昨年８月６日から「ピースライブ」を始め、千回を目指す。昨年７月から都内で不定期に開いてきた交流会は９月から２カ月ごとにし、核兵器をめぐる情勢も話し合う。
原点はＮＡＣだ。１９８６年から約１年間で学校や教会２８０カ所を訪問。被爆者から学んだ「同じ思いをもうだれにもさせたくない」との願いを訴えた。訪問先で子どもたちが聞き入ったのは、禎子さんの話だった。
帰国後は異文化交流雑誌の編集長を８年務めて独立。一昨年夏にイベント企画や編集を担う会社をつくった。絵本は初の発刊物になる。「被爆者のように語れないけど、受け取った感動、教えを等身大の言葉で伝え続けたい」。情報は「ミューズの里」ホームページｈｔｔｐ：／／ｍｕｓｅｖｏｉｃｅ．ｃｏｍ
（２０１０年７月２７日朝刊掲載）
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被爆アオギリテーマに新曲 歌手の中村さん(09年11月13日)
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絵本は「おりづるにのって」。広島市で被爆し白血病で亡くなった禎子さんと「原爆の子の像」の話を簡潔な文章で表す。英訳を付け、他の外国語訳の出版も視野に入れる。３２ページ。イラストレーター吉田しんこさんの原画で紙芝居も作った。
これまでＣＤを４枚発表。一昨年８月６日から「ピースライブ」を始め、千回を目指す。昨年７月から都内で不定期に開いてきた交流会は９月から２カ月ごとにし、核兵器をめぐる情勢も話し合う。
原点はＮＡＣだ。１９８６年から約１年間で学校や教会２８０カ所を訪問。被爆者から学んだ「同じ思いをもうだれにもさせたくない」との願いを訴えた。訪問先で子どもたちが聞き入ったのは、禎子さんの話だった。
帰国後は異文化交流雑誌の編集長を８年務めて独立。一昨年夏にイベント企画や編集を担う会社をつくった。絵本は初の発刊物になる。「被爆者のように語れないけど、受け取った感動、教えを等身大の言葉で伝え続けたい」。情報は「ミューズの里」ホームページｈｔｔｐ：／／ｍｕｓｅｖｏｉｃｅ．ｃｏｍ
（２０１０年７月２７日朝刊掲載）
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