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広島国際映画祭に衣替え 短編の「ダマー映画祭」 広島県・市サポート

 広島市を中心に開かれてきた短編映画の祭典「ダマー映画祭inヒロシマ」がことし、「広島国際映画祭」に衣替えする。「ポジティブな力を持つ作品を、世界中から集めた映画祭」をコンセプトに、被爆から復興を遂げた広島ならではのフェスティバルを目指す。

 プログラムは広島色を前面に出す。「ヒロシマの心」がテーマの作品を紹介する「ヒロシマEYE」、地元ゆかりの映画人の作品を上映する「ヒロシマ・シネマ・パラダイス」などで内容を充実させる。開会式では平和記念公園の慰霊碑への献花も企画。メーンの短編映画コンペティションは、30分以内の作品を国内外に募り若手を発掘する。

 前身の映画祭は2009年、米国シアトルの映画祭の日本版としてスタート。「心と心をつなぐ」をテーマに13年まで毎年開催してきた。しかし、本家は09年以降休止。広島の来場者も13年には3日間で延べ約4千人と伸び悩んでいた。

 新たな映画祭は、広島県や市、経済団体なども実行委員会に参加。そのサポートも得ながら海外ゲストや上映作品の充実を図る。

 22日に同市内で会見した部谷京子代表は「世界中の映画人が交流し、広島で感じた思いを世界に届けてほしい」と語り、マスコットキャラクターを披露した。

 映画祭は11月14~16日、同市中区のNTTクレドホールをメーン会場に開催。作品公募は5月上旬からの予定だ。(余村泰樹)

(2014年4月23日朝刊掲載)

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