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NPT準備委 被爆者派遣へ 広島県原水協

 広島県原水協は14日、米ニューヨークで28日に開幕するNPT再検討会議の第3回準備委員会に合わせ、県被団協(金子一士理事長)の佐久間邦彦副理事長(69)=写真・広島市西区=を現地に派遣すると発表した。日本原水協代表団の一員として、各国政府に核兵器の非人道性を訴え、廃絶を促す。

 佐久間さんは団員10人のうち唯一の被爆者。27日から5月5日までの日程でニューヨークを訪れ、国連本部で準備委を傍聴する。現地で、他の非政府組織(NGO)と連携して原爆の悲惨さを訴えるイベントを開催。日本原水協が2011年から集めた、核兵器禁止条約の交渉開始を求める約350万人分の署名目録も準備委の関係者に届ける。

 この日、市役所で記者会見した佐久間さんは「核兵器保有国だけでなく、『核の傘』の下にある国にも核兵器は絶対悪だと伝える」と語った。

 代表団は日本被団協の田中熙巳(てるみ)事務局長、児玉三智子事務局次長とともに行動する。

(2014年4月15日朝刊掲載)

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