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核禁止条約を 40人熱弁 ドーム対岸 NGO企画 広島市中区

 核兵器禁止条約の制定を求めるリレートークが12日、広島市中区の元安川親水テラスであった。NPDI外相会合に合わせ、非政府組織(NGO)でつくる核兵器廃絶日本NGO連絡会などが主催。被爆者や大学生たち約40人が主張を繰り広げた。

 参加者は原爆ドームの対岸で「今こそ核兵器禁止を」の横断幕を掲げた演台に立った。被爆者の田中稔子さん(75)=東区=は長女(48)、孫(10)と登壇し、右手などをやけどした体験を紹介。「日本以外にどこがリーダーになるのか。勇気を持って核兵器禁止条約の制定へ動いてほしい」と政府に求めた。

 若者も熱弁を振るった。ユース非核特使で市立大1年角田大河さん(18)は「核兵器の恐怖の上の平和は認められない」と強調した。平和をテーマに取材・執筆をしている中国新聞ジュニアライター20人は活動を紹介。広島女学院高1年岡田春海さん(15)は「記事を通じ社会に問題を提起し、社会の役に立ちたい」と意気込んだ。(川手寿志)

(2014年4月13日朝刊掲載)

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