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温泉の湯 被爆者癒やす 養護ホームに寄贈 兵庫・湯村

■記者 教蓮孝匡

 兵庫県新温泉町は27日、原爆養護ホームの神田山やすらぎ園(広島市東区)と倉掛のぞみ園(安佐北区)に、町内にある湯村温泉の湯計10トンを届けた。

 湯はタンクローリーで約6時間かけて両園に運んだ。町や観光協会の職員5人がホースを浴槽につないで注いだ。町民が作った折り鶴もそれぞれ3千羽贈った。神田山やすらぎ園では、お年寄り25人がたらいで足湯を楽しんだ。金本俊子さん(71)は「心地よく温まった」と笑顔だった。

 湯村温泉は、吉永小百合さんが出演した胎内被爆した女性が主人公のドラマ「夢千代日記」で知られる。町は1993年から毎年、原爆の日を前に、両園に湯を贈っている。

(2010年7月28日朝刊掲載)

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