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ウクライナ情勢 岸田氏「悪影響」 NPDI会合

 岸田文雄外相は12日、NPDI外相会合で、緊迫が続くウクライナ情勢について「核軍縮・不拡散に悪影響を与える」との危機感を示した。会議終了後の共同記者会見で述べた。

 岸田外相はソ連崩壊後、ウクライナに残った核兵器の放棄を条件に米ロ英が安全を保障するとした「ブダペスト覚書」(1994年)に言及。ロシアによる南部クリミアの編入強行を踏まえ「覚書は尊重されないといけない。核不拡散の動きを逆行させることにならないよう、情勢を注視する」と述べた。

 外相会合がこの日まとめた「広島宣言」も、ウクライナ情勢に「深刻な懸念」を表明。記者会見では、トルコのアフメット・ダウトオール外相が「核能力を放棄しようとする国が後に続きにくくなる」と指摘した。

 ドイツのフランクワルター・シュタインマイヤー外相は、17日にスイス・ジュネーブで米ロにウクライナ、欧州連合(EU)を加えた4者会合が開かれることに触れ、緊張緩和へ期待を寄せた。

(2014年4月13日朝刊掲載)

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