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原爆症の新基準 申請5倍以上に 厚労相「審査急ぐ」

 田村憲久厚生労働相は11日の記者会見で、昨年末に決めた原爆症認定制度の新基準の導入に伴い、「(がん以外の病気の)申請者が5倍以上に増えた」と述べ、認定審査を急ぐ考えを示した。

 申請者数は今後、厚労省が精査して公表する。同省は基準見直しで、がんや白血病を除く心筋梗塞などのがん以外の病気の認定者は、旧基準での約400人から10倍程度に増える可能性があると推計している。

 また、田村氏は原爆症申請を却下された被爆者を原爆症と認めた大阪、熊本両地裁の判決に対する控訴について、「個別的、総合的に判断した結果だ」と強調。「(裁判所には)新基準にのっとって判断してもらい、新基準に合わない認定があれば、今後も控訴する」と話した。

(2014年4月12日朝刊掲載)

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