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質問状回答めぐり紛糾 岩国市愛宕山造成 反対派が文書要求

 中国四国防衛局は23日、岩国市の愛宕山地区で近く始める米軍家族住宅と運動施設の敷地造成工事に関する説明会を、地元の牛野谷供用会館で開いた。市民団体が提出していた質問状の回答方法をめぐり紛糾した。

 住宅建設に反対する「愛宕山を守る市民連絡協議会」は、建設スケジュールや配置図の提示▽米軍の犯罪や交通事故などの防止対策―などを尋ねる質問状を16日に提出。その回答を口頭で説明しようとした防衛局に対し、反対派住民たちは文書回答を要求。防衛局の担当者は「持ち帰って上司と相談する」とした。

 造成工事の説明に関しても、資料配布を求める声が上がり、防衛局は次回に配布するとした。協議会の岡村寛世話人代表は「なし崩し的に工事をやろうとしている。国は丁寧に説明する責任がある」と話した。

 説明会には約60人が参加した。25日に平田東、27日に愛宕の各供用会館でも開かれる。

 国による米軍家族住宅の建設は、米海軍厚木基地(神奈川県)から米海兵隊岩国基地へ2017年ごろに予定される空母艦載機移転に伴う。(野田華奈子)

(2014年4月24日朝刊掲載)

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