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強制連行・被爆・訴訟… 韓国人元徴用工 写真集に 

■記者 林淳一郎

 広島市の旧三菱重工業の工場に強制連行され、被爆した韓国人元徴用工の写真集「『恨(はん)』三菱・廣島・日本」が、8月6日に発売される。強制連行や原爆投下、国などに損害賠償を求めた12年間の訴訟の歩みを約200枚の写真や証言でたどる。

 1944年に広島護国神社前で撮影された元徴用工、戦後30年近くたっても韓国へ戻って来ない夫を待つ妻など、提供写真を含めて約千枚から選んだ。

 「三菱広島・元徴用工被爆者裁判を支援する会」が3年かけて編集。編集委員の山田忠文さん(68)=安佐北区=は「日韓の良い関係を築くためにも、負の歴史を若い世代に知ってもらいたい」と話している。

 創史社刊。B5判、128ページ。2310円。支援する会Tel082(262)7302。

(2010年7月28日朝刊掲載)

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