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英語でヒロシマ学ぶ 市立大で集中講座

■記者 明知隼二

 英語でヒロシマを学ぶ広島市立大の夏期集中講座「ヒロシマと平和」が28日、安佐南区の同大で始まった。韓国や米国、ドイツなど12カ国の学生を含む計49人が8月7日まで、被爆証言を聞くなどして原点を知る。

 初日は国際学部の西田竜也准教授=国際安全保障論=が導入の講義をした。今年が被爆65年であると同時に日韓併合100年でもあることに触れ「平和の概念は人によって違う」と語りかけた。

 続いて学生たちは10グループに分かれ、「あなたにとって平和とは」をテーマに意見交換した。イラン・イラク戦争で友人や親せきを失ったルーズベ・カルドニさん(32)=イラン=は「イラク人の友人ができて、初めて憎しみを乗り越えられた。平和の第一歩になる個人の出会いを、この講座でも大事にしたい」と意気込みを語っていた。

(2010年7月29日朝刊掲載)

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