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■記者　増田咲子

　旧チェコスロバキア時代に徴兵拒否で収監されたチェロ奏者ブラダン・コチさん（４６）一家が２８日、原爆ドーム（広島市中区）の元安川対岸にある親水テラスで原爆死没者を追悼する演奏会を開いた。

　コチさんは国際人権団体の支援で釈放されたことに感謝し、各地でチャリティーコンサートを開いている。

　演奏会は市民らでつくる実行委主催。妻と長男、長女の４人がチェロとバイオリンで「赤とんぼ」など計９曲を披露した。

　福山市のイラストレーター大道よう子さん（５６）は「音楽から祈りの気持ちが伝わってきた。広島のエネルギーになると思う」と聞き入っていた。

　３０日午後６時半からは中区の広島女学院ゲーンスホールで「平和への祈り・核のない未来へ」をテーマに演奏する。無料。要予約。Ｔｅｌ０８２（５０２）６３０４。

（２０１０年７月２９日朝刊掲載）

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