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艦載機訓練に岩国を使うな 広島県と2市、米などに要請文

 米海兵隊岩国基地(岩国市)が原子力空母艦載機の陸上空母離着陸訓練(FCLP)の予備施設の一つに指定されたことを受け、広島県と広島市、廿日市市はそれぞれ28日、岩国基地で訓練をしないよう求める要請文を、キャロライン・ケネディ駐日米大使や岸田文雄外相たちに送った。

 在日米軍司令部は硫黄島(東京)での訓練が天候不良などで難しくなった場合、5月13~16日に岩国基地でするとしている。

 広島県や広島市は、要請文で「騒音や事故の発生など、平穏な市民生活への影響が懸念される」と指摘。廿日市市も「到底容認できない」と強調した。ファクスや郵便で、岩国基地のロバート・ブシェー司令官や小野寺五典防衛相にも送った。

 硫黄島での訓練は5月5~16日で、夜間離着陸訓練(NLP)を含む。予備施設には岩国の他に三沢(青森県、13~16日)、厚木(神奈川県、12~16日)の両基地が指定された。

(2014年4月29日朝刊掲載)

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