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広島訪問の意義をガテマラー次官強調 「核使用の非人道的な影響、米は理解」 NPT準備委演説

 米国のローズ・ガテマラー国務次官が29日、NPT再検討会議の第3回準備委員会の「一般討論」で演説した。11、12両日の広島市訪問に関し「(核兵器廃絶に)挑戦し続ける必要性を強く思い起こさせてくれた」と述べ、被爆地訪問の意義を各国の政府代表に説いた。(ニューヨーク発 田中美千子)

 ガテマラー氏は核兵器を持たない12カ国でつくる「軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)」外相会合に合わせて広島を訪れた際に平和記念公園(広島市中区)で原爆慰霊碑に花を手向け、被爆者の証言も聴いた。

 核兵器の非人道性をめぐる議論が高まる現状を踏まえ「米国は、核兵器使用による、破滅的な健康影響を含む非人道的な影響を深く理解する」と表明。さらに「その理解こそが最も危険な核兵器を減らし、廃絶に向かう努力へと駆り立ててきた」と語った。

(2014年5月1日朝刊掲載)

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