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国連本部で核廃絶訴え ユースフォーラムで広島の高校生ら

 核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第3回準備委員会が開かれている米ニューヨークの国連本部で29日、被爆地の若者が核兵器廃絶に向けた取り組みを発表する「ユースフォーラム」があった。平和首長会議が初めて企画。「核兵器のない世界」の実現へ国を超えた連携を誓い合った。(ニューヨーク発 田中美千子)

 広島県内から広島平和文化センターが派遣した広島女学院高、修道高(以上中区)、盈進高(福山市)の計6人が参加。学校ごとに核兵器禁止条約の実現を求める署名活動や、平和記念公園(広島市中区)の案内の取り組みを英語で紹介し「ヒロシマを単なる歴史にしてはいけない」「他の誰にも同じ思いをさせてはならない。それが被爆者の叫びです」などと訴えた。

 長崎市の大学生や那覇市の高校生もスピーチし、国内外の非政府組織(NGO)の関係者たち約50人が傍聴した。質疑応答で「米国では反核活動の輪を広げにくい」と打ち明けた米国の大学生に対し、広島市西区出身で元中国新聞ジュニアライターの長崎大2年、 西田千紗さん(19)は「出会いを大切に、お互いにつながっては」と助言。インターネット電話などで連絡を取り合う約束をした。

 発表後、修道高2年立上翔大さん(16)は「この経験を仲間にも伝え、取り組みにさらに力を入れたい」と話した。

(2014年5月1日朝刊掲載)

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