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島根原発の稼働率、2年連続ゼロ

 中国電力は30日、島根原子力発電所(松江市鹿島町)の2013年度の運転実績を島根、鳥取両県と原発30キロ圏6市に報告した。福島第1原発事故の影響で1、2号機とも12年度に続き稼働率はゼロ。停止期間も最長となった。

 1号機は点検不備問題を受け10年3月31日に手動停止。同年11月から定期検査に入ったまま4年間稼働していない。ことし3月には運転開始から40年を迎え、廃炉も「選択肢にある」と言及している。

 2号機は12年1月27日に定期検査入りして停止。14年1月から再稼働を目指し原子力規制委の安全審査を受けるが、原発周辺の活断層の追加調査を求められるなど、再開時期は不透明。

 核燃料の輸送実績については、13年度は新燃料、使用済み燃料ともなかったと報告。低レベル放射性廃棄物については6月4日、200リットルドラム缶608本分を日本原燃低レベル放射性廃棄物埋設センター(青森県六ケ所村)に搬出した。(秋吉正哉)

(2014年5月1日朝刊掲載)

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