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岩国基地の不使用 連絡協などが要請 米艦載機の離着陸訓練で

 米海兵隊岩国基地(岩国市)が原子力空母艦載機の陸上空母離着陸訓練(FCLP)の予備施設に指定されたのを受け、山口県と岩国市などの2市2町でつくる連絡協議会は30日、同基地で訓練しないよう求める要請書を岩国基地などに提出した。キャロライン・ケネディ駐日米大使や岸田文雄外相たちにも郵送した。

 在日米軍司令部は硫黄島(東京)での訓練が天候不良などで実施できない場合、13~16日に岩国基地で行うとしている。

 岩国市の桑原健二基地政策担当部長たちが同基地を訪れ、硫黄島での訓練の完了などを求める文書を提出した。基地側は「万が一使用されることがあれば、地元への影響を緩和するようできる限りの努力をする」と回答したという。

 また、市民団体「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会」も30日、同様の要請文を駐日米大使や小野寺五典防衛相たちに送った。「訓練が実施されれば騒音被害や事故などの危険が生じ、広島県西部の住民にも影響を与える」と指摘している。

(2014年5月1日朝刊掲載)

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