×

ニュース

「惨禍の証言者」原爆ドーム見学 ユネスコ事務局長補

 世界遺産事業に取り組む国連教育科学文化機関(ユネスコ、本部パリ)のハンス・ドービル事務局長補(65)=ドイツ出身=が1日、広島市中区の世界遺産、原爆ドームを見学した。「人類の惨禍の『証言者』としてこれからも残してほしい」と求めた。

 広島ユネスコ協会の北川建次会長の案内で原爆ドームを訪問。被爆前後で一変した街並みについて聞き「大変悲しい記憶だ。原爆ドームは20世紀で最も記録すべき建物だと思う」と話した。

 被爆地訪問は、イベント出席のため大阪府に滞在していたドービル氏が希望したという。この日は廿日市市の世界遺産、厳島神社も訪れた。二つの世界遺産は1996年12月に登録された。(西村萌)

(2014年5月2日朝刊掲載)

年別アーカイブ