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福山で改憲議論相次ぐ 憲法記念日 デモ行進やアンケート

 憲法記念日の3日に合わせ、福山市内で憲法改正について考える集いが相次いで開かれた。JR福山駅前では複数の市民団体が改憲反対を訴え。県内の12青年会議所(JC)でつくる協議会は2日夜、改憲議論を深める勉強会を開いた。

 福山駅前では、20団体でつくる「STOP『秘密保護法』福山緊急行動」が改憲反対をアピール。憲法解釈を変え集団的自衛権行使の容認を目指す安倍首相の姿勢を「立憲主義を否定する暴走」と批判し、約200人が約2キロをデモ行進した。

 平和を考える市民グループ「どなべねっと」は、集団的自衛権行使の賛否についてシール投票を呼び掛けた=写真。1時間で261人が参加し、賛成33・7%、反対23・8%、分からない42・5%だった。奥野しのぶ世話人(51)は「若者を中心に右傾化が進んでいる」と危機感を募らせた。

 12JCの勉強会は市内のホテルで開き約100人が参加した。集団的自衛権や天皇を国家元首と明記した憲法草案を作った日本JCが全国一斉に開いたイベントの一環。ただ内容は現行の憲法を解説するにとどめた。

 ある会員は「被爆地を抱える広島では、護憲の立場の会員もおり、強く改憲を訴えられる雰囲気ではない」と話していた。(永井友浩、東谷和平)

(2014年5月4日朝刊掲載)

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