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2014ひろしまFF 羽ばたけ未来へ はじける郷土愛 折り鶴作り平和の願い 学生と来場者

 2日目を迎えた2014ひろしまフラワーフェスティバル(FF)。4日は広島市中区の平和大通り沿いのひろばやステージが大勢の来場者でにぎわった。平和の輪を広げようとする学生、アイドルになりきって踊る少女、ステージで躍動する中高年たち…。思い思いの花が咲いた。

 広島女学院大(広島市東区)の学生が来場者とともに折り鶴を作り、平和を願う輪を広げた。「平和な社会に感謝し、未来へつなげたい」。一羽一羽にその思いを込めた。

 平和記念公園内に設けた「折りづるひろば」で赤や緑、黄の色紙が折り鶴に変わっていく。来場者に手ほどきするのは約120人の学生だ。

 国際教養学部1年広谷絢花さん(18)は2009年から続くこの取り組みを入学後に知り、参加を決めた。被爆した祖母洲枝(しまえ)さん(83)に「多くの犠牲の上に今の平和がある」と幼い頃から聞かされてきた。

 「多くの人と平和の尊さをかみしめたい」と広谷さん。洲枝さんは「若い人が平和を願う気持ちを持ち続けてくれれば」と願う。安芸区の主婦京才悦子さん(67)は「保育園児の孫と平和な世界を願って折った」とほほ笑んだ。

 メンバーのTシャツには折り鶴とともに笑顔の子どもたち。デザインした人間生活学部3年浜本真奈美さん(20)は「折り鶴を通じて笑顔が広がる世界にしたい」と力を込める。

 折り鶴は5日まで1万羽以上を目指し、千羽鶴に仕立てて公園の原爆の子の像にささげる。(加茂孝之、写真も)

(2014年5月5日朝刊掲載)

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