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騒音件数 3月に急増 島根県西部の米軍機低空飛行 70デシベル以上 2月の6倍 市町 警戒強める

 島根県西部で3月、米軍機の低空飛行訓練による騒音件数が急増したことが分かった。「騒がしい街頭」の音量に相当する70デシベル以上の測定回数は365回と、2月(61件)の6倍。理由は不明だが、市町は警戒を強めている。(黒田健太郎、森田晃司)

 浜田、益田、江津市と邑南、川本町の3市2町に設置されている騒音測定器13カ所のうち10カ所で「70デシベル以上」を計15日記録した。

 12日が特に多く、浜田市旭町丸原で36回、同市旭支所で32回、江津市桜江支所で28回など計134回観測。丸原では最大音量100・2デシベルに達した。旭支所では27日午後10時15~55分の深夜に「70デシベル以上」が計18回あった。

 同市の担当者は「27日の観測は2011年末の測定器設置から最も遅い時間。窓を閉めてもテレビの音が聞こえないくらいの音量だった」と振り返る。

 住民グループ「米軍機の低空飛行と飛行騒音の即時中止を求める島根石東連絡会」(邑南町)の井上義信事務局長は「3月は例年多いと感じていたが、測定器で裏付けられた。客観的なデータで米軍側に迫っていくことが重要」と強調。県防災危機管理課は「今後も国に対策を求めていく」としている。

<3月の「70デシベル以上」測定回数>

市町 設置場所 回数
浜田市 旭支所 79
金城支所
弥栄支所
旭町丸原 110
益田市 市役所 58
匹見総合支所
江津市 桜江支所 28
長谷公民館
邑南町 町役場 25
日和公民館 42
羽須美支所
瑞穂支所
川本町 町役場


(2014年5月5日朝刊掲載)

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