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8・6式典 最多69カ国出席見込み

■記者 増田咲子

 広島市は29日、8月6日に営む平和記念式典について、米国など参加の意向を示す国が増え、計69カ国の大使らが出席する見込みと発表した。過去最多だった昨年より10カ国多い。

 広島市には、米国のジョン・ルース駐日大使参列の連絡が29日午前、東京の米国大使館から正式に入った。原爆投下国である米国の政府代表者の式典への参加は初めて。

 タンザニアとヨルダンが新たに出席。当初予定していたフィリピンは欠席する。


「心から歓迎」広島市長


■記者 金崎由美

 被爆65年の8月6日に営まれる平和記念式典に米国のジョン・ルース駐日大使の参列が決まったことについて、広島市の秋葉忠利市長は29日、「心から歓迎したい。核兵器保有国が核兵器廃絶への政治的意思を高めることにつながってほしい」と喜んだ。

 広島国際会議場(中区)であった「2020核廃絶広島会議」後の記者会見で述べた。

 また秋葉市長は、原爆投下国としての謝罪を求めるかと聞かれ「式典の目的は、原爆死没者の慰霊と恒久平和の実現を祈念すること。この趣旨を踏まえて参列を決めたと受け止めている」と答えた。

(2010年7月30日朝刊掲載)

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