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空中給油機に人だかり 岩国基地親善デー 大規模交通規制 混乱なく

 山口県岩国市の米海兵隊岩国基地で5日あった日米親善デー。航空ショーはなかったが、今夏、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)から同基地に移転するKC130空中給油機など米軍機の展示などを目当てに、市内外から家族連れたちが詰め掛けた。(大村隆、増田咲子)

 米軍や自衛隊などの約30機が展示された広い会場。ピザやハンバーガーなどを販売するテントも並び、にぎわった。空中給油機の周りでは、写真撮影する航空ファンたちの姿も。夫婦で訪れた周南市新清光台の主婦森川たかみさん(49)は沖縄県出身。「沖縄にとっては負担軽減だが、岩国にとっては騒音などで新たな負担になってしまう」と複雑な表情を浮かべていた。

 空中給油機の移転について、基地司令官のロバート・ブシェー大佐はこの日の会見で「何らかの形で、住民理解を得ていきたい」と話した。

 基地正門前では、「ピースリンク広島・呉・岩国」と「住民投票の成果を活(い)かす岩国市民の会」のメンバー約20人が基地の機能強化に反対するビラ約2千枚を配った。

 基地内などに駐車場が設けられなかった今回。岩国署は前日の4日から、基地周辺で大規模な交通規制を敷いた。警察官が常時約100人態勢で交通整理や見回りに当たり、混乱や渋滞は起きなかった。岩国錦帯橋空港でも混乱はなかった。

(2014年5月6日朝刊掲載)

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