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ヒロシマの歌 我らが発信 ビオラ奏者沖田さん作曲 「8月6日」の合唱曲定着願う

 広島市の4小中学、高校の児童生徒たち約100人が、平和を願う歌を広めようと、11日、合唱曲のCD収録に臨む。プロデュースをする安佐北区のビオラ奏者沖田孝司さん(56)が作曲した3曲。原爆の日の合唱曲としての定着を願い、CDは6月にも県内の全校に贈られる。(加納亜弥)

 〽君のまわりに仲間はいるよ―。7日夜、中区のアステールプラザ。幟町小、吉島東小、安田女子高(以上中区)比治山女子中・高(南区)の約100人が集い、CDタイトル曲の「We love the EARTH from HIROSHIMA」と「さあ はじめよう!」、「伝えよう笑顔と心」を練習した。最初の2曲は作詞も沖田さん。残る1曲は三次市が公募したという。

 週3回の放課後練習を続けてきた吉島東小6年原田怜香さん(11)は「心は歌声に伝わる。できるだけ笑顔で歌いたい」と録音を楽しみに待つ。

 子どもたちの多くは沖田さんの「弦楽四重奏団」のコンサートにコーラス隊として参加している。「普段から子どもが口ずさめる平和の歌を」とCD化を発案した沖田さんの呼び掛けに応じ、練習を重ねてきた。

 県内全校に配る計2千枚を私費で作る沖田さんは「8月6日に子どもたちが歌う曲になってほしい」。安田女子高2年源田真奈美さん(16)も「ヒロシマ発信の歌を同世代の仲間に届け、歌い継いでいきたい」と願っている。

(2014年5月9日朝刊掲載)

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