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ヒロシマ発信に手応え 湯崎知事、NPT準備委から帰国

 広島県の湯崎英彦知事は9日、米ニューヨークからの帰国記者会見をした。核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第3回準備委員会に合わせて県が開いたパネル討議などの手応えを報告。県や広島市が要望しているオバマ米大統領の被爆地訪問については「核軍縮や不拡散を訴える関係者も期待していた」と話した。

 4月24~30日に訪米。パネル討議開催のほか、核軍縮の専門家との意見交換などをした。湯崎知事は「オバマ大統領の広島訪問と、新たなアナウンスメント(声明)への期待感はいろんな場面で感じた」と振り返った。大統領の謝罪を求める被爆者がいる中「謝罪が訪問のハードルになるなら、それよりも核兵器廃絶に向けた前向きな表明の方が重要だ」とも述べた。

 パネル討議について「広島の発言には耳を傾けてもらえる。核兵器の非人道性の議論が関心を呼んでおり、広島の声が重要だと感じた」と成果を強調した。(金刺大五)

(2014年5月10日朝刊掲載)

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