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　広島市出身の原爆詩人、栗原貞子（１９１３～２００５年）の直筆原稿や色紙など１９点が１０日、「栗原貞子記念平和文庫」がある広島女学院大（東区）に寄贈された。

　１９点は、家族への思いをつづった未発表詩を書いたノートや「核文明から非核文明へ」と題した提言論文など。代表的な詩「生ましめんかな」の一節を直筆した色紙もある。

　所有していた家族や知人たちの代わりに、資料を大学に届けた市民団体「広島文学資料保全の会」の土屋時子代表は「反戦や平和を訴え続けた栗原さんの思想を次世代に引き継ぎたい」と話した。

　記念文庫を置く大学図書館で展示、公開する。同大の大北和幸事務局長は「平和学習の教材として活用したい」としている。（和泉恵太）

（２０１４年５月１１日朝刊掲載）