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孫・ひ孫参列 不戦誓う 福山で市戦没者追悼式

 福山市戦没者追悼式が10日、広島県福山市丸之内の福山城公園であった。戦後69年を迎え、戦争を経験した世代が減る中、戦没者の孫とひ孫の代表が初めて献花した。参列者は、戦争の惨禍を語り継ぐことを誓っていた。

 市や市遺族会でつくる実行委員会が主催し遺族たち約540人が参加。岡山市北区の開原誠司さん(44)、和美さん(42)夫妻と長男英祐ちゃん(4)は、孫とひ孫代表として花束を手向けた。実行委が呼び掛けて初めて参加した市立大の学生も、8068人の市の戦没者に手を合わせた。

 羽田皓市長は追悼の言葉で「惨禍を繰り返さないため、命や平和の大切さを後世に伝えることが重大な責務」と強調した。曽祖父を戦争で亡くした市立大2年矢野浩平さん(19)は「戦争の悲しみを若い世代が引き継ぎ、体験の風化を食い止めたい。ブログで追悼式のことを発信する」と話していた。(衣川圭)

(2014年5月11日朝刊掲載)

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