×

ニュース

原爆被害や復興学ぶ ピースフォーラム始まる 広島市中区

 広島の原爆被害と復興の歩みについて理解を深める連続講座「ヒロシマ・ピースフォーラム」が10日、広島市まちづくり市民交流プラザ(中区)で始まった。講座は市などが主催し、7月まで全6回。被爆体験や市民の平和活動を学ぶ。

 広島市立大の講義も兼ねており、初回は同大の学生や市民計約80人が受講した。同大広島平和研究所の水本和実副所長、広島大原爆放射線医科学研究所の稲葉俊哉所長が講師を務めた。

 水本副所長は「広島の被害と復興を学びながら、世界で今起きている民族紛争などに目を向けてほしい」と強調。稲葉所長は、被爆者の受けた放射線量が1シーベルトを超えると、がんなどの健康被害が顕著になる傾向をデータで示した。参加した佐伯区の団体職員城間美恵子さん(32)は「被爆の実態を学び、平和への思いを深めたい」と話した。(山本祐司)

(2014年5月11日朝刊掲載)

年別アーカイブ