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色紙・写真100点 二葉さんの面影 広島市中区で企画展

 広島市出身の歌手、二葉あき子さん(1915~2011年)の魅力を紹介する企画展が10日、広島市中区の旧日本銀行広島支店で始まった。色紙や写真など約100点が並ぶ。11日まで。無料。

 自らの原爆、戦争体験を胸に、平和への思いを歌い続けた往年の歌手。企画展には、戦地に恋人を送り出す悲しみを詩に込めた「夜のプラットホーム」のレコードジャケット、原爆死没者の鎮魂歌「フランチェスカの鐘」にちなんだ教会の水彩画などが並ぶ。

 東区に歌碑建立を目指す住民有志でつくる委員会が主催し、展示品は県内のファンから借りた。訪れた東区の浅原保正さん(63)は「二葉さんの歌声は20代から親しんだ。時代ごとの面影が分かる」と懐かしんだ。(山本祐司)

(2014年5月11日朝刊掲載)

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