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原爆慰霊碑移設し15年 向原で記念式典

■記者 澄田真

 安芸高田市向原町の丸山公園にある原爆犠牲者を供養する慰霊碑前で2日、移設15年を記念する式典がある。県高校被爆2世教職員の会と、近くにある向原高のピースボランティアが企画した。

 式は午前10時から。同11時から近くの若者センターで向原高生が報告する「『もうひとつの8・6を考える』集い」がある。28日にはピースボランティアの向原高生6人が碑周辺の落ち葉を拾い、説明文を磨き清め、式典に備えた。

 慰霊碑は、向原町被爆者友の会が1981年に町内の火葬場に建設。広島市内から避難し同町で亡くなった身寄りのない100人以上をまつっている。その後「より環境のいい場所に」と、95年、桜名所の丸山公園に移設された。

 同高2年横田沙也加さん(17)は「向原町に慰霊碑があり、被爆者救護の歴史があることを知ってほしい」と話していた。

(2010年8月1日朝刊掲載)

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