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東友会慰霊祭に250人

■記者 岡田浩平

 東京都原爆犠牲者慰霊祭・追悼のつどいが1日、品川区の東海寺で営まれた。都原爆被害者団体協議会(東友会)が主催し、約250人が参列した。

 慰霊祭では、全員が慰霊碑に焼香。山本英典副会長は、広島市で8月6日にある平和記念式典に米国など核保有国の代表が出席する点を歓迎し「核兵器のない世界を目指し、命ある限り頑張る」と決意を述べた。

 3月末時点での都内在住の被爆者は7257人。前年同期より219人減った。つどいでは、6月に81歳で亡くなった横川嘉範・前会長の妻、美枝子さん(80)=世田谷区=が遺族代表としてあいさつ。「原爆は、人間として死ぬことも、人間らしく生きることも許さない悪魔の兵器だ」と廃絶を訴えた。

 政党党首として初めて参列した公明党の山口那津男代表は、核兵器禁止条約の実現に向け、被爆国の指導力発揮を求めた。

(2010年8月2日朝刊掲載)

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