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活断層の追加調査開始 島根原発周辺で中電

 中国電力は14日、島根原子力発電所(松江市鹿島町)周辺の4活断層の追加調査を始めた。鳥取沖西部断層(延長約37キロ)に向け、調査船が境港(境港市)を出港した。

 2号機の再稼働の前提となる新規制基準への適合性審査の過程で、断層の長さの根拠が不十分との指摘を受けたため。過去の調査で得られた地質データを補充し、日本海域の3断層に加え陸域の宍道断層の長さを確定させる。順次着手し、8月下旬の終了を見込む。

 船内には、超音波検査で用いる発振器と受振器を搭載。海上に浮かべて移動させ、海底数十~数千メートルの地層が発する音波を収集することで、活断層の有無を調べるという。

 この日は、原発30キロ圏の県と鳥取県、両県6市の防災担当者計15人を招き、調査手法を説明した。中電島根原子力本部の井田裕一広報部長は「原発の安全性に関わる重要な事柄。今後も丁寧な説明を心掛ける」と話している。(樋口浩二)

(2014年5月15日朝刊掲載)

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