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罹災者名簿 公開始まる 原爆資料館

■記者 新田葉子

 原爆犠牲者の最期の状況などを記した「原爆罹災(りさい)者名簿」の公開が1日、広島市中区の原爆資料館東館で始まった。行方不明の親族を捜す手掛かりにしてもらう。6日まで市職員が常駐する。

 名簿は、1968年以降広島東署で見つかった検視調書や、周辺町村でまとめた死亡診断書、病院のカルテなど83点で、2万3039人分。死亡日時、場所などが書かれている。昨年は6日間に59人が訪れ、10人が判明した。この日、訪れた人はいなかった。

 会場では、名前が分かりながら引き取り手が見つかっていない原爆供養塔納骨名簿も公開。原爆慰霊碑に納められている原爆死没者名簿の確認もできる。

(2010年8月2日朝刊掲載)

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