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誓う平和 幾重にも リボン900枚、ドーム囲む

■記者 増田咲子

 核兵器廃絶などの願いを書いた布製の「リボン」が1日、被爆の生き証人でもある原爆ドーム(広島市中区)を囲んだ。被爆者女性でつくるヒロシマ・平和のリボンの会(渡辺美代子代表)が企画。あの日を二度と繰り返さないとの思いを込め、約100人が参加した。

 呼び掛けに応じ、全国から集まったリボン(縦50センチ、横100センチ)は約900枚。イラストとともに「子どもの笑顔が輝く世界に」などのメッセージが書き込まれている。

 午前8時すぎ、ドームを二重に囲んだリボンを胸の高さまで掲げて黙とう。渡辺代表(80)=西区=は「原爆犠牲者の上に今の平和がある。いつまでも子どもたちが平和を受け継いでくれるよう願う」とあいさつした。

 1990年から5年ごとに開催し、5回目。ガールスカウト広島県支部(笠岡貞江支部長)も協力し、メンバーの県立広島商業高2年田端里江さん(17)=安佐南区=は「原爆を忘れてはいけないとあらためて考えさせられた」と話していた。

(2010年8月2日朝刊掲載)

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