×

ニュース

秋葉市長、マグサイサイ賞 アジアのノーベル賞 核廃絶運動で評価

■記者 金崎由美

 広島市の秋葉忠利市長が「アジアのノーベル賞」といわれる今年のマグサイサイ賞を受ける。平和市長会議などを通じた核兵器廃絶運動への功績が主な理由。ラモン・マグサイサイ賞財団(事務局・フィリピン)が2日発表した。

 受賞者はほかに中国やバングラデシュの6人で、日本からは秋葉市長1人。財団は「核戦争の危機がない世界の創造に向けて、市民を結集し、各国政府に働き掛ける世界的なキャンペーンで広く知られた指導者」と評価した。31日に首都マニラで授賞式がある。

 秋葉市長は「被爆者・被爆地、平和市長会議を代表して受賞させていただく。受賞を励みに、核兵器のない世界を2020年までに実現するため力を尽くしていきたい」とのコメントを発表した。

マグサイサイ賞
 フィリピンの第3代大統領にちなみ、アジア地域で国家建設や社会活動に貢献した個人と団体に与えられる。1958年の第1回から昨年までに277個人・団体が受賞した。うち日本人は、元東京芸術大学長の故平山郁夫氏、元国連難民高等弁務官の緒方貞子氏ら23人。

(2010年8月3日朝刊掲載)

年別アーカイブ