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広島市長に協力要請 ボーイスカウト 平和学習へ 来年世界大会

 ボーイスカウト日本連盟の奥島孝康理事長(75)が16日、広島市役所で松井一実市長に、162の国・地域のスカウト約2万4千人が来夏、平和記念公園(中区)で平和学習する「広島ピースプログラム」への協力を依頼した。

 プログラムは、山口市で2015年7月28日から8月8日まで開かれるスカウトの大会「世界ジャンボリー」の一環。162の国と地域から14~17歳が参加する。

 7月30日から6日間は4千人ずつ、広島市を訪れ、原爆資料館を見学したり、被爆体験記の朗読を聞いたりする。8月6日の平和記念式典には代表200人が出席する。

 奥島理事長は「世界の子どもたちに平和の精神を学んでほしい」と意義を強調した。

 プログラムを来年の被爆70年の記念事業の一つに掲げる松井市長は「施設の調整など、できる限り協力したい」と表明。原爆資料館の開館時間の前倒しを検討する考えを示した。(西村萌)

(2014年5月17日朝刊掲載)

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