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掃海管制艇いえしま退役 海自呉基地

 退役する海上自衛隊の掃海管制艇いえしま(490トン)の自衛艦旗返納式が16日、母港の呉基地(呉市)であった。

 いえしまは1990年、掃海艇として神奈川県の横須賀基地に配備された。下関基地などを経て2010年、呉基地に編入。機雷を取り除く無人装置を遠隔操作する掃海管制艇として活動した。東日本大震災時には物資運搬や遺体の捜索にも従事。就役からの航行距離は約42万6千キロで、老朽化のため除籍となった。

 式典には約130人が出席した。乗組員約30人は艇上に整列。津代和宏艇長(50)が、艇尾に掲げていた自衛艦旗を三木伸介呉地方総監に手渡した。

 三木総監は「乗組員だったことを誇りに、任務遂行に励んでほしい」と訓示した。

 返納式に続き、後継の掃海管制艇くめじま(490トン)が呉基地に入港した。(小笠原芳)

(2014年5月17日朝刊掲載)

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