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戦時中の食事 小中生が体験 原爆資料館で50人

■記者 門戸隆彦

 戦時中の暮らしなどについて学ぶ「こども平和キャンプ」が2日、広島市中区の原爆資料館で始まり、市内の小中学生50人が戦時中の食事を体験した。

 建物疎開中に被爆死した中学1年の折免滋さんが持っていた焼け焦げた弁当を再現した。米と麦、大豆を混ぜたご飯と切り干し大根が容器に盛られ、子どもたちは一口ずつ味わっていた。

 安田小5年堀江真子さん(11)=安芸区=は「今の食事は、すごくぜいたく。食べ物を大切にしたい」と話していた。

 参加者はこの日、被爆者の細川浩史さん(82)=中区=の被爆体験にも耳を傾けた。キャンプは原爆資料館など主催。2泊3日で、似島(南区)の戦跡なども見て回る。

(2010年8月3日朝刊掲載)

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