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平和の歌声発信 60周年 広島合唱同好会、25日演奏会

 広島市を拠点に活動し、海外公演などで平和への願いを発信し続けてきたアマチュア混声合唱団の広島合唱同好会がことし、創立60周年を迎える。節目を記念する定期演奏会が25日、広島市中区のアステールプラザである。

 〽歌い継ごう平和な時を―。伸び伸びと響く女声を、男声が優しく包み込む。演奏会で披露するオリジナル曲「今日ここに集う」の一節だ。30代から80代までのメンバーが県民文化センター(中区)で週2回、本番へ向けて練習に励んでいる。

 同好会は1954年に発足。30人程度だった会員は66人にまで増えた。「和気あいあいとした雰囲気が魅力」と、転居先の周南市から通う弁護士松田訓明さん(53)。経験は問わず、歌を楽しむ姿勢が会の継続を支えてきた。メンバーの中には被爆者もいる。

 会員の一部は毎年8月6日、中区の平和記念公園である平和記念式典での「ひろしま平和の歌」の合唱に参加。オーストリアやモンゴルなど海外公演の経験も6回ある。

 指揮者で、47年にわたり会を指導してきた安佐北区の大上義輝さん(73)は「平和への思いを音楽で伝えるという使命感が、60年の歴史をつくってきた」と話す。

 演奏会は午後2時から。「いい日旅立ち」「翼をください」など22曲を披露する。入場料900円。同プラザTel082(244)8000。(原未緒)

(2014年5月20日朝刊掲載)

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