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反原発キャラバン開始 しまね労連 19市町村と島根県に訴え

 しまね労連は19日、中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の稼働反対と再生可能エネルギーの普及促進を自治体に訴えるキャラバンを始めた。29日までに全19市町村と島根県へ要請する。

 要請書は「安全な原発などない」として、停止中の島根1、2号機の再稼働、建設中の3号機の稼働に反対。原発の発電コストは事故対策費と廃炉費用を含めると「安価でない」とし、県内の森林資源を活用した木質バイオマス発電などを推進するよう求める。

 さらに太陽光、風力など再生可能エネルギーの供給実績を担当者にヒアリング。普及策を議論する基礎データとする。島根原発の事故に備え、県が策定した避難計画についての対応も問う。

 19日はメンバー5人が浜田、益田市と津和野、吉賀町を訪問。浜田市役所では舟木健治議長が総務部の牛尾祐治部長に要請書を手渡した。舟木議長は「避難が可能と思っている自治体はないはず。原発の停止、廃炉を国や県に求めてほしい」と話していた。(樋口浩二、森田晃司)

(2014年5月20日朝刊掲載)

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