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県医師会、核廃絶訴え ブラジル原爆展 TV会議で式典参加

■記者 田中美千子

 ブラジル・サンパウロ州のパウリスタ医師会が3日、現地で原爆展を開幕した。姉妹提携を結ぶ県医師会もテレビ会議システムを通じてセレモニーに参加し、オープニングを祝った。

 セレモニーは午前8時(現地時間2日午後8時)に始まり、会場のブラジル医師会館と原爆資料館(広島市中区)をインターネットでつないだ。県医師会の碓井静照会長が資料館から「被爆地の医師として開催を喜んでいる。原爆の悲惨さを知ってほしい」と英語で呼び掛けた。  続いて、広島平和文化センターのスティーブン・リーパー理事長も「核兵器廃絶に向けて今すぐ、具体的な行動を」とスピーチ。2人の姿は現地のスクリーンに映し出され、出席者約200人が盛んに拍手を送っていた。

 提携2周年を記念しパウリスタ医師会が企画した。31日まで、広島と長崎の原爆被害を伝えるポスターを展示。被爆証言を記録したDVDも流す。

(2010年8月4日朝刊掲載)

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