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折り鶴台に屋根設置 市立高女慰霊碑に同窓会 広島市中区

 広島市中区の平和大橋西詰めにある市立第一高等女学校(現舟入高)の原爆慰霊碑に21日、千羽鶴を雨露から守る屋根付きの折り鶴台が完成した。同校同窓会が設置した。

 折り鶴台は、高さ約2メートル。上部に折り鶴の形のオブジェがあり、ステンレスの骨組みと強化ガラスで傘をかたどった屋根を作った。

 これまでも折り鶴をつるす台はあったが、屋根がなく、修学旅行生や舟入高生がささげた鶴が雨にぬれることも多かったという。遺族や同窓会役員がビニール傘などを取り付けて雨から守ってきた。

 昨年11月から屋根の設置を計画。同窓会費と毎年8月6日にある慰霊会で寄せられた募金から工事費の25万円を捻出した。同窓会慰霊部会理事の松田俊一郎さん(63)は「きれいに保存された折り鶴や碑が平和を考えるきっかけになれば」と話していた。(原未緒)

(2014年5月22日朝刊掲載)

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