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「黒い雨」 区域外相談会始まる 広島市安佐北区

 広島原爆の投下後に降った「黒い雨」に国の援護対象区域外で遭い、健康不安を訴える住民向けの本年度の巡回相談会が22日、広島市安佐北区総合福祉センターで始まった。来年2月まで、市内と広島県安芸太田町で計13回ある。

 厚生労働省の委託事業で県と市が開催。国が指定する援護対象区域外で雨を浴びたり、飲んだりした住民の悩みを聞く。

 初日は21人が訪れ、医師2人と臨床心理士1人、保健師5人に体の不調を話し、受診先などの助言を受けた。

 相談会は昨年10月に始まり、ことし3月までの11回で延べ268人が利用した。2年目となる本年度は6月以降、安佐南、安佐北、安芸、佐伯の4区で11回、安芸太田町で1回開く。市役所本庁舎3階には保健師が詰める常設の相談窓口もある。いずれも事前予約が必要。予約専用番号Tel082(504)2613=平日午前9時~午後5時。(田中美千子)

(2014年5月23日朝刊掲載)

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