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核禁止条約の交渉開始要求 原水協など世界大会

■記者 岡田浩平

 日本原水協などの原水爆禁止世界大会は4日、広島市中区の市文化交流会館で核兵器禁止条約の交渉開始を求める宣言を採択し、国際会議を終えた。続いて中区の広島グリーンアリーナに会場を移して世界大会・広島を開会、核兵器廃絶への具体策をめぐる議論を続けた。

 宣言は5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議について、「核兵器のない世界の平和と安全」を達成する枠組みの確立を加盟国に求めたと総括。核兵器禁止条約の速やかな交渉開始を求め、「核の傘」との決別も強調した。

 世界大会・広島の開会総会は約7400人(主催者発表)が参加。日本被団協の坪井直代表委員(広島県被団協理事長)は「被爆者は生きている限り核兵器廃絶に向け全力で頑張る」とあいさつ。秋葉忠利広島市長は非核三原則を法制化し、「核の傘」から離脱するよう訴えた。

(2010年8月5日朝刊掲載)

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