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被爆体験談 61人寄せる 広島市の平和宣言

 広島市の松井一実市長が8月6日の平和記念式典で読み上げる平和宣言に引用する被爆体験に、昨年より5人多い61人が応募した。最高齢は東広島市の101歳の男性だった。

 年代別では、80歳代が41人と最多で、70歳代11人、60歳代4人、90歳代2人。101歳の男性は家族が代筆した。遺族2人からも応募があったという。

 居住地別では、広島市が15人で最も多かった。広島県内は他に廿日市、呉、東広島など6市と北広島町から計19人。県外は、岡山、東京など16都府県の26人(遺族分含む)と、台湾の1人だった。

 体験談などの公募は松井市長が就任した2011年から始めた。ことしのテーマは「被爆者として次の世代(若い人)に伝えたいこと、望むこと」で、今月1日から26日まで募った。

 市は7月に被爆者や有識者でつくる「被爆体験に関する懇談会」を開き、採用する体験談を決める。その結果を踏まえ、松井市長が平和宣言を起草する。

(2014年5月28日朝刊掲載)

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