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米給油機 岩国移転時期を伝達 岸氏ら「7月上旬から8月」

 岸信夫外務副大臣と木原稔防衛政務官は27日、岩国市役所と山口県庁を訪れ、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備されているKC130空中給油機15機が米海兵隊岩国基地(岩国市)に移転する時期について、7月上旬から8月下旬にかけて段階的に行われる見通しだと伝えた。市と県はあらためて安全対策の充実などを求めた。

 岸氏たちは日米間の調整を踏まえ、福田良彦市長と村岡嗣政知事、山口県和木町の米本正明町長、周防大島町の椎木巧町長たちに報告した。時期は当初、6~9月とされていたが、移転開始に必要な格納庫などの施設工事が5月30日に完了。7月上旬に移転作業が始まると説明した。

 移転後は、普天間飛行場と同様の離着陸訓練が実施されると予測した。海上自衛隊鹿屋基地(鹿児島県鹿屋市)、グアムとの訓練のローテーション展開は「日米間で協議中」とし、「給油機や空母艦載機の移転に伴う運用増大の影響を緩和するため、2017年ごろの艦載機移転までに協議を完了させたい」とした。

 福田市長と村岡知事はそれぞれ、給油機移転を認める理由となった普天間飛行場の危険性の除去に向けて政府が全力で取り組むよう求め、安全対策や地域振興策に「最大限の配慮を」と述べた。(野田華奈子、村田拓也)

(2014年5月28日朝刊掲載)

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