×

ニュース

被爆70年史でヒロシマ継承 広島市の「編修研究会」初会合

 広島市の被爆70年史「編修研究会」の初会合が27日、中区であった。「都市と市民生活」をテーマに、原爆投下を経て復興した現在までとともに、1889年の広島市誕生からの歴史をまとめる方針を確認した。

 会長の勝部真人広島大教授(近代日本史)たち全10人が出席。松井一実市長は「来年は被爆70年の節目。後世にヒロシマの心を受け止めてもらえるように」と期待した。

 その後、非公開で意見交換。市によると、「今まで明かされていない被爆者の証言や写真の収集に努めるべきだ」などの意見が出たという。終了後、勝部会長は「市民の声や資料をできるだけ多く集め、被爆100年を迎えても読み継がれる年史にしたい」と意気込みを語った。

 70年史は市の被爆70年記念事業の一つ。本年度に資料の調査と収集を始め、17年度内の発行を目指す。約380ページで、5千部印刷の予定。(川手寿志)

(2014年5月28日朝刊掲載)

年別アーカイブ